高橋工務店

マイナスイオンの秘密

マイナスイオンと日本の家屋/木造住宅は高性能の除湿器

昔の木造家屋は、いまのアルミサッシと新建材だらけの家に比べれば、大変なマイナスイオン発生器を備え付けていた。つまり、家屋そのものが天然の除湿器だったのです。
梅雨どきや大雨のときなど、湿度は80%を超えます。空気中の水分の粒もすごく大きくなり、水のクラスター(粒)が大きくなるとあたりはプラスイオン一辺倒になってしまいます。
マイナスイオンは普通0.5~1ナノメーター(ナノメーターは1ミリの100万分の1)の小さなクラスターの水分と結びついています。水にマイナス電子がついただけで水のクラスターは励起状態になり、エネルギーを得て振動するので、その分、電子のついたマイナスイオンの水のクラスターは、小さく分解されているのです。
ですから、マイナスイオンは特定の湿度帯と密接な関係があります。
普通、人間が気持ちがよいと感じる湿度帯は、相対湿度40~60%くらいです。こんな湿度のときには、空気中の水分は0.5~1ナノメーターの水滴になり、マイナスイオン化しています。こんなときはプラスイオンはクラスターが大きく、ある部分は地面や床に落ちるので、人間の吸う空気はマイナスイオン優位になっています。ところが、梅雨どきは、家のなかでも湿度は80%以上になります。部屋のなかの水分の粒が集まりあって大きくなり、プラスイオン化しています。もっともこんなときには空気中に浮かんでいた大きな塵やダニの死骸は、床やカーペットの上に落ちてしまって呼吸器から吸うことはなくて有難いのですが………。
ところで、昔ながらの木造家屋は畳や柱、襖や障子などの木や紙が空気中の多すぎる水分を十分に吸い取って湿度を下げてくれます。湿度が下がればマイナスイオンが増えてきます。
昔は除湿器などはありませんでしたが、自然の営みのように家全体が湿度を吸い取り、マイナスイオンを増やす仕組みがちゃんと備わっていたのです。
ところが、現在のマンションは、プライバシーを守るため、部屋を一つ一つ狭く仕切る傾向があります。子供の部屋など、その典型です。問題はその間仕切りに使う壁紙がビニールや化学繊維でできていて、それを貼る接着剤には有害なホルムアルデヒドが大量に使われていることです。
その化学物質は微量であっても、長い期間にわたって生活していれば健康によいはずがないのです。
一連の化学物質のほか、埃、ダニ、カビなども見逃すことのできないプラスイオンの発生源です。梅雨どき、子ども部屋のベッドなどに湿気た布団がそのままの状態で放置されているものです。ベッドでなく敷布団であっても昔に比べて布団を干さないことが多くなっていますから同様の状態と考えられます。梅雨どきのマンションは木造家屋と比べると湿度が限りなく100%に近づいています。ダニにとっては、温度といい、湿度といい、理想的な環境で、勢いよく増えていきます。布団には汗やフケなどダニの餌になる十分なタンパク質もあるのです。
水分がたまりやすいエアコンの裏などは、カビに最適な環境で、部屋が乾燥すると、今度は部屋の中にこのカビもプラスイオンとして舞い上がることになり、喘息、アトピーのもとになっています。

<< 前のページに戻る

有限会社高橋工務店

出雲市斐川町荘原3968
TEL:0853-72-2277
FAX:0853-72-2246