高橋工務店

霧島杉

銘木業者が霧島杉という場合、霧島山系の森林に生育する銘木クラスのスギだけでなく、九州一円、特に中部九州以南の火山系土壌で育ったスギ、たとえば熊本県の阿蘇地方の小さな神社の社木でも銘木的価値をもつものは、その材を「霧島杉」と称して取り扱っています。この内、特に優れた狭野神社のスギは狭野杉と呼ばれています。 霧島杉を霧島神宮の神宮林だけに限定すると、胸高直径0.5m、樹齢70年以上のものを含めても、その蓄積は1900・ぐらいです。まして杢がでる銘木級、すなわち400年以上の老齢木となると、その量は多くみても、400・と見られており、その意味ではまさに稀少資源と言えます。 もちろん、神社木ですから、計画的な供給は全く期待できません。台風や落雷などによって倒伏や枯損が生じた場合のみ、市場へでることになり、今後の供給は不安定となっています。それを補うものとして九州一円の無名の神社の銘木クラスのスギが霧島杉として出回ることは十分に考えられます。 霧島杉は、火山灰土壌の上に育ったスギで、心材の色は淡紅色をしています。古い大径木は年輪が褶曲状を呈するため、板に挽いた場合、杢は繊細で、「京美人を思わせる優雅なところがある」と言われ、数奇屋の天井板に多く使われています。400年生ぐらいにならないと脂がのりませんが、それ以上になると脂がのり、きれいな杢がでてくるので、天井板や欄間、床柱などに加工され、杢がおとなしいので京都、奈良方面の銘木問屋に人気があるといいます。

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